AVID ProTools 向け AAF の書き出し方法についてです。
AAF で書き出すメリットは、2点あります。
WAV(Broadcast Wave 形式の場合)のメタデータ(タイムコードなど)を ProTools に引き継げる
Premiere で指定したゲインを ProTools に引き継げる(最大 12db まで)
<動作確認バージョン>
Premiere Pro CC 2021 バージョン 15.4.2
Premiere Pro CC 2020 バージョン 14.0.1
Premiere Pro CC 2019 バージョン 13.1.2
ProTools バージョン 2018.4.0
以下、手順です。
1. オーディオクリップの整理
オーディオトラックの種類 [標準] (←何も気にせずシーケンスを作成した場合はコレ)において、1つのオーディオトラックにステレオクリップとモノラルクリップが混在しないよう整理します。
ステレオかモノラルを判断するには、オーディオ波形を表示します。
波形が2つあればステレオ、波形が1つならばモノラルです。
※ 手動によりオーディオチャンネル形式を変更していない場合に限ります。
同時に、音楽、SE、セリフなどをトラックごとに整理します。
例えば、A1, A2 トラックは音楽。A3, A4, A5 トラックはSE など、適宜対応ください。
完パケへの作業効率においては、MA ミキサーがトラックの整理を行うよりも、オフラインエディターが整理した方が効率的です。
2. AAF を書き出す
AAF を書き出したいシーケンスを選択し、メニュー[ファイル]-[書き出し]-[AAF]を選択します。設定は以下の画像を参照ください。
書き出されるファイルは、オーディオが埋め込まれた AAF 1つです。
AAF を担当者にお渡しして終了です。
なお、「個別のオーディオ」で書き出す場合、
以下の手順で書き出すと ProTools での AAF 読み込みが効率的です。
書き出し後、AAF と「AAF メディア」というフォルダが作成されます。
書き出された AAF を「AAF メディア」フォルダに移動します。
これにより ProTools で AAF 展開時、自動的に再接続が始まるため、展開が容易になります。
「AAF メディア」フォルダを担当者にお渡しして終了です。
AAF が「AAF メディア」フォルダに入っていることもお伝えください。
ゲインやボリューム、クリップ速度について
written by 栃澤孝至(お手伝いさせて頂いた作品リスト)