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L'espace 撮影部 メモ

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レスパスビジョン撮影部の技術メモです。 https://www.shooting.lespace.co.jp/
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#ポスプロ

TRIBE7 BLACKWING7 20.7mm

レスパスビジョン撮影グループの導入済みのTRIBE7社レンズ BLACKWING7の最後の20.7mmも無事到着し8本全てご利用いただけるようになりました! BLACKWING7のご予約は以下までお願いします! ・Eメール ・Tel:03-3478-0521 ・撮影グループ お問合せフォーム https://www.shooting.lespace.co.jp/#contact BLACKWING7のご予約は以下までお願いします! ・Eメール ・Tel:03-3478-0

ARRIRAW HDE Transcoderの活用

ALEXA35のARRIRAW(13bit)のデータ量増加で、ハイスピード・長回しだと大容量で悩まされるDITさんいると思います。 ARRI (Codex)は、その対策として、"HDE"という圧縮技術を提案しています。 HDE(High Density Encording)とは? ARRIRAWの可逆圧縮ファイル形式です。ファイルサイズ40%軽量化できるCodexのバーチャルファイルシステムの仕組みです。 完全なロスレスで、デコードすると、元のファイルとビット単位で

ALEXA35のカラーマネジメント③ 従来のALEXA LogC3との混在 編

従来のLogC3のALEXAと、ALEXA35が混在のケースもあると思います。 LogC3→4への変換することで、ALEXA35のLogC4に統一してグレーディングできます。 【DaVinci Resolveカラーマネジメント設定】 まずは、プロジェクトのColor Managementを下記の通り設定。 Color science. :DaVinci YRGB Timeline ColorSpace

ALEXA35のカラーマネジメント② LUT編

DaVinci Resolveなどで作ったLUTをカメラに入れるケースがありますが、 ALEXA35は従来ALEXAと仕組みがガラリと変わりました。 【Log to Logファイル】 ALEXA35のカメラ内カラープロセスは、ACESやBaselightと同様の、カラースペースの概念が採用されています。 今までは、カラースペースRec.709でグレーディングし、そのLUTをそのままALEXAに入れればよかったのですが、 ALEXA35は、Rec.709へのカラースペー

ALEXA35のカラーマネジメント① LogC4編

ALEXA35がリリースされ、巷で使用されるようになりました。 従来ALEXAから大幅に仕様が変更・進化しており、ALEXA35を理解する為の多くのドキュメントや動画がARRIから紹介されています。 その中でも、主にカラーマネジメントの部分を抜粋・意訳し解釈を加えて紹介したいと思います。 【ダイナミックレンジ】 ALEXA35に採用された新たなセンサー(ALEV-Ⅳ)は、従来のALEV-Ⅲ(14.5stop)より+2.5stopダイナミックレンジが拡張され、17stop

【DaVinci Tips】カラコレ時トラックパッドの感度を調整する方法

今回は撮影現場向けDaVinci Resolve Tipsのご紹介です。 ノートPCでトラックパッドだと、カラーホイールを少し触っただけで、色が大幅に動きすぎちゃう。やりにくい。。 とノートPCでDaVinciを使ったことがある人なら誰しもが思ったことあると思います。 Micro Panel等のコントロールパネルを使えばやりやすいけど、ロケや激狭い現場などいちいちそんなの出していられないシチュエーションも多々あります。 センシティビティ(感度)の設定はコントロールパネル用

『監督リモート撮影』 実戦リポート

感染者増につきCM撮影現場でも”監督自身が自宅にいる” 『監督リモート撮影』という話をあちこちで耳にします。 私も先日経験しました。 ・3日間のロケ(エキストラ多数の完全屋外・移動も数カ所) と ・スタジオ撮影 で、レスパスクラウドビューと組み合わせて、なんとか最後まで撮影を完遂できました。その実戦リポートをご紹介します。 ※撮影2日前に監督リモート撮影が確定し、ギリギリの中で対応したあくまでも一つの参考事例です。 【準備】< 現場側 > ・データ無制限のポケットW

3DLutユーティリティ【Lattice】Tips

Latticeは色々な3D-LUTを読み込み・変換・生成できるユーティリティアプリです。 Latticeの機能はかなり多くLutユーティリティの決定版といった感じです。 今回は頻繁に使用する代表的な機能についてご紹介します。 LUTは殆どの場合テキスト形式ですが、文字を見ただけではどのような変化が起きるか予測できません。 そんな場合は手持ちのLUTをLatticeで開くとLUTの素性が手早く分かります。 LUTを開くとサンプル画象にLUTが適用され、Before/Aft

「ほったらかし」でOKなタイムコード同期 【後編】

前編ではjam syncではTCがズレていってしまう事例などをご紹介しました。 後編では私が過去数年の撮影で、ずっと安定し、高精度な、実績のある ◯ シンプル ◯ ほったらかし のタイムコード同期手段を紹介します。 まず、必要なのは、下記の要件を満たすUltraSync Oneといったタイムコード デバイスが必要です。 ・ワイヤレス同期 ・超小型軽量 ・長寿命 内臓バッテリー UltraSync Oneは、カメラと録音部で最低2つ必要です。 Bカメもあるなら、3つ

「ほったらかしでOK」なタイムコード同期 【前編】

タイムコードとは? 動画と音声の収録時に、素材に記録される時間のアドレスです。 ポスプロでは大まかに オフライン → カラーグレーディング → オンライン → MA この4段階で橋渡しされて、完パケになります。 1段階目の、オフラインから渡される編集データ(EDL,AAF)には、使い所のタイムコードが記述されています。 編集データを受け取るグレーディング・オンライン・MAは、編集データのタイムコードからオフラインの使い所を判断し、一致させて、大元の素材と紐付けていきま

SmallHDモニターのキャリブレーションLUT配布!

撮影現場モニターにSmallHDをチョイスするチームが増えています。 撮影向けの機能が多彩ですが、何よりも 高輝度でとにかく見やすいところが最も評価されています。 屋外ロケでは、従来はモニターフードで完全に遮光しないと照り返しで何も見えず、不満を感じてた監督さん方々が、『このモニターは見やすいね』と感激されます。 レスパスビジョン撮影グループでも、SmallHD 1703P3X・703Bolt・Cine7を複数台、所有、活用しています。 ただし、 従来モニターと比較する

【どこでも配信】LiveU Tips !!

レスパスクラウドビューとセットで稼働中のLiveU soloですが、うまく配信できないこともよくあります。ちょっとした操作やコツで復旧可能です。 「LRT」をフルリセット 複数回線を束ねて安定した回線にする技術「LRT」をフルリセットするTipsです。 流れとしては以下の処置でほぼ復旧します。 1. LRTオフ→オン 2. Zoneを再選択 3. Destinationを再選択 https://liveu.zendesk.com/hc/en-us/articles/

Frame.io 「Camera to Cloud」やってみた

クラウドベースのファイル共有サービスを提供しているFrame.io社が、 "Camera to Cloud"という野心的なサービスを4月に正式リリースしました。 Camera to Cloud (C2C)とは? ・カメラのRecと同期し、毎テイクが随時Frame.io(クラウド)に自動でプロキシデータ(軽いMP4)をアップロードします。 ・プロキシは、カメラ内収録のオリジナル カメラ ファイル(OCF)と同じクリップネームになり、タイムコードも同期しています。 ※録音部の

QTAKE Monitor Tips ! 「手書き感覚」でスクリプトを入力する

iPadで個々にモニタリングできるアプリ"QTAKE Monitor"の活用を撮影現場で広めています。 収録中の「ライブ映像」だけじゃなく、「収録済みの映像」も自分のiPadで好きなときに再生して確認できると好評です。 私物iPadで見る場合、事前にアプリインストール&アカウント作成などが必要です。 手順は、簡易マニュアルを作ってあるので、こちらからダウンロードしてみてください。 QTAKE Monitorは、ライブやプレイバックを見られるだけではありません。 更に活用