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L'espace 撮影部 メモ

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レスパスビジョン撮影部の技術メモです。 https://www.shooting.lespace.co.jp/
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#動画編集

【DaVinci Tips】カラコレ時トラックパッドの感度を調整する方法

今回は撮影現場向けDaVinci Resolve Tipsのご紹介です。 ノートPCでトラックパッドだと、カラーホイールを少し触っただけで、色が大幅に動きすぎちゃう。やりにくい。。 とノートPCでDaVinciを使ったことがある人なら誰しもが思ったことあると思います。 Micro Panel等のコントロールパネルを使えばやりやすいけど、ロケや激狭い現場などいちいちそんなの出していられないシチュエーションも多々あります。 センシティビティ(感度)の設定はコントロールパネル用

3DLutユーティリティ【Lattice】Tips

Latticeは色々な3D-LUTを読み込み・変換・生成できるユーティリティアプリです。 Latticeの機能はかなり多くLutユーティリティの決定版といった感じです。 今回は頻繁に使用する代表的な機能についてご紹介します。 LUTは殆どの場合テキスト形式ですが、文字を見ただけではどのような変化が起きるか予測できません。 そんな場合は手持ちのLUTをLatticeで開くとLUTの素性が手早く分かります。 LUTを開くとサンプル画象にLUTが適用され、Before/Aft

「ほったらかし」でOKなタイムコード同期 【後編】

前編ではjam syncではTCがズレていってしまう事例などをご紹介しました。 後編では私が過去数年の撮影で、ずっと安定し、高精度な、実績のある ◯ シンプル ◯ ほったらかし のタイムコード同期手段を紹介します。 まず、必要なのは、下記の要件を満たすUltraSync Oneといったタイムコード デバイスが必要です。 ・ワイヤレス同期 ・超小型軽量 ・長寿命 内臓バッテリー UltraSync Oneは、カメラと録音部で最低2つ必要です。 Bカメもあるなら、3つ

「ほったらかしでOK」なタイムコード同期 【前編】

タイムコードとは? 動画と音声の収録時に、素材に記録される時間のアドレスです。 ポスプロでは大まかに オフライン → カラーグレーディング → オンライン → MA この4段階で橋渡しされて、完パケになります。 1段階目の、オフラインから渡される編集データ(EDL,AAF)には、使い所のタイムコードが記述されています。 編集データを受け取るグレーディング・オンライン・MAは、編集データのタイムコードからオフラインの使い所を判断し、一致させて、大元の素材と紐付けていきま

SmallHDモニターのキャリブレーションLUT配布!

撮影現場モニターにSmallHDをチョイスするチームが増えています。 撮影向けの機能が多彩ですが、何よりも 高輝度でとにかく見やすいところが最も評価されています。 屋外ロケでは、従来はモニターフードで完全に遮光しないと照り返しで何も見えず、不満を感じてた監督さん方々が、『このモニターは見やすいね』と感激されます。 レスパスビジョン撮影グループでも、SmallHD 1703P3X・703Bolt・Cine7を複数台、所有、活用しています。 ただし、 従来モニターと比較する

QTAKE Monitor Tips ! 「手書き感覚」でスクリプトを入力する

iPadで個々にモニタリングできるアプリ"QTAKE Monitor"の活用を撮影現場で広めています。 収録中の「ライブ映像」だけじゃなく、「収録済みの映像」も自分のiPadで好きなときに再生して確認できると好評です。 私物iPadで見る場合、事前にアプリインストール&アカウント作成などが必要です。 手順は、簡易マニュアルを作ってあるので、こちらからダウンロードしてみてください。 QTAKE Monitorは、ライブやプレイバックを見られるだけではありません。 更に活用

[撮影現場] x [リモートプレビュー]

撮影現場での「密閉」「密集」「密接」この3つの密の回避は非常に難しい問題です。。 せめて、可能な限り現場の人数を減らす必要があるでしょう。 そこで、 現場のカメラの映像を、遠隔の人でもモニタリング可能なサービスを始めました。テレワークや、ビデオ会議で最近よく使用される以下のツールで、撮影現場から遠隔地へプレビューが可能です。 ・ZOOM ・Microsoft Teams これらに加えて、IN2CORE 社の"QTAKE Cloud"にも対応しました。 ※QTAKEは高