【DIT】ラージフォーマット撮影時の大容量SSD事情
こんにちは。RapidCopyプログラマーのサワツです。
社内からの相談に関連したリサーチの結果と備忘録も兼ねて、メモの延長として公開します。
今回は高速ストレージであるSSD,NVMe周りの現状とロードマップを元に、DIT撮影現場で特にヘビーな取り回しを求められるラージフォーマットシネマカメラ向けの大容量SSD事情を整理してみました。
CM撮影では特に以下のカメラ収録で膨大な撮影データをハンドリングしなくてはなりません。
・ARRI ALEXA LF 4.5K ARRIRAW
・Phantom RAW
2000MB/sec以上のパフォーマンスを単発ストレージで扱うには
結論としては、8TB単体のNVMeがあればすべて解決です。
が、現実にはU.2規格の製品くらいしかなく、U.2をUSB3/Thunderboltなどに変換してくれるいい感じのケースが現状存在しません。
M.2インターフェイスかつ8TBが登場するのは2020年後半からになります。
(第四世代NVMeと128bitNANDなどの積層技術の量産化を待たないといけない)
そこで、撮影現場用に高速ストレージが今すぐ欲しい!という場合のそれっぽいお茶濁しプランを考えました。
ARRIRAW、Phantom RAW、RED 8K RAWどんと来い!!
SanDisk SATA 4TB*2で無難にお安く?コース
【Read/Write 750MB/sec】
4TB SATA2(RAID0) + OWCケース USB3.1Gen2
= 13万円くらい
メリット: コスパは悪くない、体積大きめなので熱対策も悪くない?
デメリット: 読み書きがSATAに毛が生えたレベルだしRAID0の故障リスクが嫌。。性能的にも今となっては中途半端かな、。
第四世代NVMe単体で我慢しましょうコース
【Read/Write 1000MB/Sec】
4TB NVMe + 適当なUSB3.1Gen2のケース
= 11万円くらい
メリット: 体積小さくて受け渡し楽?制作さん的には一番扱いやすいかな?
デメリット: 体積小さいし全力コピー時は熱対策必須かも?
容量4TBだとRAW収録の場合若干足りない?らしい(弊社現場意見)
第四世代NVMe 4TB*2をRAID0でええ感じにするコース:
【Read/Write 2000MB/sec】
4TB NVMe*2(RAID0) + Thunderbolt3ケース
= 25万くらい
メリット: コピー爆速、容量も8TBあるのでRAWでもなんとか・・・
デメリット: 体積大きめになりがち、コスパは悪い。ケースはたぶんこれくらいしかなさそうです。
以下は最初に思った妄想です:
これで現場で超高速コピー --> U.2 to USB3.1Gen2変換で渡せないかな?
↓
U.2をUSB3.1 Gen2に変換するええ感じのケースないかな
↓
参考品として需要があるかどうかテスト中みたいだな、。
ICYDOCKかわいいよICYDOCK↓
U.2がコネクタ直で繋いでACってだけで撮影現場では手に負えなさそう。。
↓
U.2をThunderbolt3に一発変換してコンパクトなケース作ってくれればいいのになあ。。
オマケ:あんまり聞いたことない第四世代NVMe sabrentの4TBNVMeレビュー
超高負荷なサーバとかでもないし、単なるシーケンシャル書き込み程度なら大丈夫そうに見えなくもなくもないですね、。セルは一応TLC。
(今年出てくる単体の8TB NVMeについてはどこもQLCになっちゃいそうですね)
NAND研究開発の最前線:
以上ストレージよもやま話でした。
サワツ