セミナー資料「社内開発で切り開くベストプラクティス」
レスパスビジョンがInterBee2018にて発表させていただいた「スライド資料」をPDFで公開いたします。
弊社の事例であり参考にならないかもしれませんが、何かのお役に立てれば幸いです。
社内の12PBものストレージをどのようにハンドリングしているかなどをまとめてあります。
INTER BEE CREATIVE 基調講演(2018年11月16日)
社内開発で切り開くベストプラクティスBest practice and R&D
■インフラ・自作サーバーの構築
■50TBを超えるデータの「半自動アーカイブ」についての取り組み
■FileMakerによる業務システムの内製化
「社内開発で切り開くベストプラクティス」と題して自社開発にまつわるいくつかの事例を紹介いたしました。
テーマは[自社構築サーバー・大容量LTOアーカイブ・業務システム]の3テーマ。 Systems Managerの久保江とR&D・プログラマーの澤津が登壇いたしました。
テーマの切り口は「独立系ポスプロ(約90人規模)」の「サポートスタッフ達(5人)」の「色々な工夫」の紹介。
■1つ目のテーマ「インフラ・自作サーバーの構築」
弊社の総データ容量は年々増加の一途をたどっており、2014年には4.9PBだったのが2018年には12PBにも増大しています。4K/8K対応でますます容量は増加傾向にあることを前提として説明。映画1案件の作業領域は30TB-55TBにもなり、年単位でデータを長期間保存しなくてはならず市販のアプライアンス製品では独立系ポスプロではコストに見合いません。そこで自社インフラやNAS群を自作開発し内製している事例、Prometheus&Grafanaによる端末の死活監視の事例を紹介いたしました。
■2つ目のテーマ「50TBを超えるデータの【半自動アーカイブ】の構築」
50TBを超える映画・ドラマ案件を「フォルダ構造を維持しつつ」1本5.5TBのLTO7(LTFS)に自動アーカイブするシステムの開発事例を紹介した。IBMのLTOローダーに自社開発の管理アプリを組み合わせ、1週間ほど無人でアーカイブ処理する仕組みを紹介いたしました。この仕組みによりアーカイブ担当は単調な作業から開放されました。
アーカイブの「カタログ」については高価なMAMシステムではなくシンプルなテキスト形式、エクセル、Googleスプレッドシートなどを利用した汎用的なものが長期間アーカイブには適しているのではないかと提案しました。またそれらのカタログを作成する自社開発のアプリを紹介。これらのアプリを利用することによって映画・ドラマ・CMなどのショット管理のたたき台を手早く作成する事例も紹介いたしました。
LTOテープ・オートローダーによるLTFS半自動アーカイブ Part.1
■3つ目のテーマ「オリジナル【業務システム】の開発」
複雑怪奇なポスプロの多岐にわたる作業伝票システムを内製で開発した事例紹介。手書き伝票を経て、現在はFileMakerで構築しています。FileMaker開発のメリットとして ”できるだけ手間と時間をかけること無く、有益なソリューションを素早く開発” ”環境の変化に合わせて柔軟にソフトウェアを進化可能”とご紹介させていただきました。
業務システムを内製化したメリットとして、【業務フローを再定義&見える化】【プロジェクトの見える化】【全スタッフの作業伝票の見える化】と紹介。
経営サイド、事務スタッフ、作業スタッフから直接自社でヒアリングして設計し、全員で【ポストプロダクション業務】を再定義するきっかけになり、業務の様々な「見える化」に貢献したとまとめさせていただきました。