MAスタジオ業務【リモートセッション】の運用状況
こんにちは。レスパスビジョンMA部です。
3密を避けるため、現在レスパスビジョンの全MAスタジオは3室とも遠隔地との【リモートセッション】に対応いたしました。
(2020年2月から提供中です)
外部とのやり取りは主にZoom Proを使用しており、中継サーバー等のセキュリティ管理設定など入念にチェックしています。Zoomも v5になりより安心してお使い頂けるようになりました。
最近ではMAスタジオの【リモートセッション】運用例がより増えており、運用ノウハウも着実に蓄積されつつある状況です。
MA立ち会い業務で多いのがナレーション録音のチェックです。
これに関しては、【リモートセッション】で問題なく快適に行われております。
クライアント様とナレーター様が、外国語で直接コミュニケーションする場合などの微妙なニュアンスの伝達や、原稿の修正など複雑なナレーション録音業務も【リモートセッション】を利用してスムーズに行うことが可能です。
整音・ミックスの確認などは、後日QuickTime,mp4などのファイル展開で行う場合が多く、MA業務の【リモートセッション】は主にSEやナレーション、音楽などの【材料チェック】を行うのに特に向いています。
MAスタジオ【リモートセッション】運用実績
・ナレーション オンリー録りのチェック
・CMのナレーション録り&ミックスチェック
・15分尺VPのナレーション録り&全尺プレビュー
・90分尺の英語版Na録り&リアルタイムでナレーターにリモート指示出し
・90分尺映画の英語ナレーション & チェック試写
実際の【リモートセッション】例を3つご紹介いたします。
1. Protoolsの映像と音をZoomでLive配信
会話用の別回線は増やさず映像のLive配信のみとします。
メリットとしてはプレビューの音量を上げてもハウリングなどが起きないようにする為です。
このProtoolsから出力されている映像をLive中継するだけでも、遠隔チェックとして充分な場合もあります。
2. 会話用の回線を別途Zoomで準備する
Protoolsから出力されている映像にZoomの会話が混在してしまうと正確なプレビューになりません。
長時間多くのやり取りを遠隔地と行うためにはクライアント様に会話用のZoomのアカウントをもう一つ準備していただきミーティングルームを別に用意しています。
Zoomの回線を「映像配信」と「会話」に分けることにより快適な【リモートセッション】を行うことができます。
この場合、主に代理店様とクライアント様がやりとりします。このミーティングルームにディレクター、プロデューサーが参加する事も可能です。
※ 簡単な指示修正などは携帯電話で都度行うことも多いです
長時間のスタジオ作業ではZoom,Teams,LINE,Facebookメッセンジャーなどの無料通話ををおすすめします。
3. 参加スタッフが3拠点以上の場所にいる場合
特にアナブースのナレーターさんのヘッドフォンに会話用Zoomのミーティングルームの音声をモニタリングしてもらうことで柔軟な対応が可能です。
※アナブース用iPadもご用意しております。
例えば以下のような場合でも柔軟に対応可能です。
【遠隔地】
・外資系のクライアント様(英語Naのディレクション)
【弊社MAスタジオ】
・弊社MAエンジニア
・ディレクター様
【弊社アナブース】
・ナレーター様(英語Na)
受信する側の環境チェック
「会話」は問題なくとも「映像と音声」を受信する場合、要求されるネットワーク環境はよりシビアになります。可能な限りネットワーク環境を整えてください。
1. ネットワーク環境のチェック
以下の記事にまとめました。ご確認ください。
2. 受信チェック
実際にProtoolsの映像と音をお客様に配信してのクオリティチェックを行います。
(画質、コマ落ちは支障ない程度か?音量は充分か?)
実際に1時間弱、MA室を使用してお客様とチェックいたします。
特に3拠点以上のセッションは事前テストが重要です。
MA作業当日よりも、なるべく別日のリモート環境チェックをお願い致します。
3. Zoomミーティングルームへの招待
ミーティングルームへ入室する際は以下の2通りがあります。
参加者のご都合に合わせて発行いたしますので担当者にご相談ください。
・URLの発行
・ID&パスワード
クライアント様がITに詳しくない方の場合など、状況に応じた対応が可能です。
その他リモートを利用したワークフローのご提案がありましたらお気軽にご相談下さい。
written by aizato