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【2021年 exFATを改めて検証】 その2「exFATのファイルシステム破損実験」

こんにちは。RapidCopyプログラマのサワツです。

前回の記事では、2021年時点での各OSごとのマウントの互換性について検証を行いました。

今回は前回検証したOSごとの互換性問題以外の話題である

■ 業務上感じていたexFATに対する実感

・持ち込まれてくるexFATディスクのトラブル率の高さ(2014~2017は特に)
・ジャーナリング機構がない事によるデータ消失リスクへの懸念

上記の2点について、簡易的ではありますが、あらためて検証しました。

■ フォーマット済のexFATに対してデータ書き込み中に強制電源断またはUSBケーブルを引っこ抜くテスト

書き込みに使ったテストファイル:DPX連番約2000枚(100GB程度)

テスト環境その1:
HDDケース:Century CSS25U31C-BK-7MM
SSD:WDS100T2B0A

テスト環境その2:
HDDケース:WD MyBook4TB (量販店で入手するHDD代表として)

フォーマット環境:macOS HighSierra 10.13.6 (exFAT 1.4)

上記の環境で、書き込み中の電源断を約50回ほど繰り返しましたが、

「まったくマウントしなくなるような問題(GPTヘッダの消失による破損)は一度も発生しませんでした(*1)」

*1:正常なアンマウントではないため、Windows/Macともに次回のマウント時にはファイルシステムチェックが要求、または実行されます。
ファイルシステムチェックに関しては「その3」で解説します


当時よく持ち込まれていたHDDケースに問題があったのか?
持ち込まれて来るHDDの最終アンマウント時の作法に問題があったのか?

真相は不明ですが、当時の状況よりはずっと良くなっているようです。

ファイルシステムのエラーが発生するタイミング

まったくマウントしなくなるような問題は起きないものの「書き込み途中」でUSBの切断が起きるとファイルシステムが破壊されてしまう場合があります。

基本的なストレージの取り扱いとしてファイル等を「書き込み途中」に絶対にストレージを抜かないようにしてください。









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