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【DaVinci Tips!】 カラーパネルの【ボール】の動きに違和感!? 「普通」に動かすための設定

DaVinci Resolveに対応しているカラーパネルは皆さんお使いでしょうか?
業務用途のカラーグレーディングでは必須の「カラーパネル」ですが色相をコントロールする「ボール」の動きが気になっている方がいるかも知れません。

今回のDaVinci Tipsは「カラーパネル」の【ボール】の動きを『普通』にする設定方法です。

特にスコープの「ベクトルコープ」を多用して作業している方に有用なTipsです。(かつDavinci以外のカラコレアプリの経験が多い方)

ベクトルスコープ・パレードは業務で多々ある「色合わせ作業」でものすごく便利な波形表示です。
今回のTipsは「ベクター」と「ボール」の色相の方向を一致させる設定のご紹介です。
※内蔵ベクターでも、一般的なSDI入力の波形モニターでも同様でした

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当然ベクターとパネルのボールは色相の向きが一致しているものだと思っていました。(弊社で利用中のシステム NUCODAは一致しています)
一致しているので直感的に作業が出来ているものだと思っていたのですがDavinciはなんと初期設定のままだと一致していませんでした。。

誰もが思う「ボールとベクターの普通のイメージ」

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弊社のカラリストに聞いたところDavinci標準のボールの動きに慣れてしまってそのままで問題ないスタッフもおりました。あくまで好みの問題だと思いますので各自設定をお試しください。


環境設定の「ユーザー」→「コントロールパネル」の
Davinci標準アラインメント(英語UI:Classic Davinci trackball alignment
ONになっています。初期設定はONの状態です。

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素材はカラーバーでテストします。
カラーパネルの「ゲイン」を【左方向に4回】ほど転がします

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これが元の状態です

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「Davinci標準アラインメント」がONの状態でテスト

※Davinciの初期設定です

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カラーパネルの「ゲイン」を【左方向に4回】ほど転がします

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真左に動かしているのに若干反時計回りに動きます。
(Yではなく若干G方向に動きます)

「Davinci標準アラインメント」がOFFの状態でテスト

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カラーパネルの「ゲイン」を【左方向に4回】ほど転がします

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真左に動かしているのでそのまま予想通りにベクターは真左に動きます。

カラーパネルの「ゲイン」を【左方向に4回】ほど転がすテスト

左:「Davinci標準アライメント」がONの状態
右:「Davinci標準アライメント」がONの状態

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パネルのメーカー問わずこの設定は有効です!
カラーパネルお持ちの方はぜひ設定を比較してみてください。ONとOFFでかなりベクターの反応が違います。

■今回の検証で試したカラーパネル
・DaVinci Resolve Mini Panel
・DaVinci Resolve Advanced Panel
・Tangent Ripple
・Tangent Element-Vs

弊社のカラリストに聞いたところDavinci標準のボールの動きに慣れてしまってそのままの設定で問題ないスタッフも多いです。あくまで好みの問題だと思いますので各自設定をお試しください。

da Vinci 2K Plus時代からの弊社カラリストに聞いたところ、昔からボールとベクターの動きは「Davinciはこれが当たり前だと思っていた」と言っていました。
「Davinci標準アラインメント」da Vinci 2K Plusの動作感を再現しているモードなのかもしれません。


written by kuboe






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