Zoom v5.22で音質をさらに良くする設定が追加されました!
2020年9月リリースされたアップデートZoom v5.22で音質をさらに良くする設定が追加されました!
諸々テスト中ですが動作環境により、高忠実度音楽モード(High Fidelity Audio Mode)をONしたほうが結果音質が悪くなる場合もあるようです。
今後のアップデートで改善される可能性もありますが、業務でこの設定をご利用の方は十分な事前検証をおすすめします。
2020-09-04 12:44
v5.2.2ではオリジナルサウンドONかつ高忠実度音楽モードOFFでも即48KHzにサンプリングレートが切り替わります。
高忠実度音楽モードOFFでもv5.2.2を使用するメリットはありそうです。
※以前のバージョンはオリジナルサウンドONでも32Khzでした。
公式のリリースノートはコチラ
今回のアップデートは音楽教育やプロ用途を強く意識した機能になっています。「音質」にこだわるビジネスにしている方は必須の設定になります。
ハイフィデリティオーディオモード -Windows、macOSで利用可能
Advanced Audioのこのオプションは、「オリジナルオーディオ」モードを拡張し、エコーキャンセレーションと後処理を無効にできると同時に、オーディオコーデックの品質を48Khz、96Kbpsモノ/ 192kbpsステレオに高め、音楽教育におけるプロフェッショナルなオーディオ伝送を実現します。
劇的に音質が向上する「オリジナルサウンドON」についてはこちら
早速設定を確認しましょう。設定箇所も以前と若干変わっています。
「背景雑音を抑制」が設定の表に設置されるようになりました。
注釈として「音楽を最適化するには、デフォルトのノイズ抑制レベル(低)を選択します」と明記してあります。
右下の「詳細」を確認します。「高忠実度音楽モード」が新たに追加されました。公式の説明によると「オリジナルサウンドON」を拡張し、
「サンプリングレート48Khz、96Kbps モノ/ 192kbps ステレオ」
を実現できるようです。
早速WEBカメラをOFFにして今回の機能で実際にどのくらい変化があるかZoomの「統計情報」を確認してみます。
オリジナルサウンドOFF(デフォルトの状態)
32khz / 96kbpsと表示されました。
前回の検証ではZoomの標準のオーディオ設定は「モノラル 24Khz or 32Khz 96kbps」でした。
オリジナルサウンドON(モノラル)+「高忠実度音楽モード」OFF
以前の設定と同等の「オリジナルサウンドON」にしてみます。設定は以下です。
・ビットレート:変化無し
・サンプリングレートは32Khz → 48Khzに改善
音質がかなり向上します。
オリジナルサウンドON(モノラル)+「高忠実度音楽モード」ON
今回の新機能「高忠実度音楽モード」をONにしてみます
・ビットレート:90kbps → 122kbps
・サンプリングレート : 48Khz
音声ビットレートが「高忠実度音楽モード ON」で30kbpsほど向上します。
オリジナルサウンドON(ステレオ)+「高忠実度音楽モード」ON
この設定がZoomの最高音質設定になります。
・ビットレート : 90kbps → 211kbps
・サンプリングレート : 48Khz
公称で「サンプリングレート48Khz、96Kbpsモノ/ 192kbpsステレオ」となっているのできちんと実現できています。
まとめるとこのようになりました
Zoom5.22以前 の最高音質
32Khz/96kbps(デフォルト) → 48Khz / 163kbps(ステレオ)
Zoom v5.22 の最高音質
32Khz/96kbps(デフォルト) → 48Khz / 215kbps(ステレオ)
ただし闇雲に音質設定を変更しても意味がないばかりかデメリットも存在します。
Zoomで音質を向上させた際のデメリット
『オリジナルサウンド』がベストとは限りません!
・会話であれば「デフォルト設定」or「オリジナルサウンドON+モノラル」設定のほうが聞き取りやすい場合あり。
・CPU負荷、ネットワーク負荷の増加
・音声にプチプチノイズ・音声の途切れの発生頻度が増える。
・ミーティングルームに参加する人の「負荷」が全員上がる。
・マイクが低品質な場合設定を変えても音質は改善しない
・Zoom公式でWifiではなく有線LANを推奨している
音質設定を最大限向上させる設定を行った場合は事前テストをおすすめします!
written by kuboe