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実は危険??「exFATフォーマット」との付き合い方

こんにちは。RapidCopyプログラマのサワツです。

映像業界のシステム系の人なら年に何度かはこのような相談受けますよね?

「WindowsとMac両方で読み書きしたいんだけど」
「ネットでググったらexFATが超便利!って書いてあった」


ダメです。exFATは事故の元です、絶対にやめてください。お願いやめて、、

地上波・BS各局の搬入マスターデータは「Windows NTFSフォーマット」で納品することになっているのは明確な理由があります。

exFATについて改めて考える

exFATはMicrosoftが作成したついこの前までプロプライエタリソフトウェアだったファイルシステムです。

つまり、Microsoftはついこの前まで「exFATの仕組みを非公開」にしており詳細を誰も知らなかったのです。。

そうするとこういう話になるでしょう

Macでフォーマットできるし、バッファローとかもexFATのツール出してるじゃん! 何が悪いの?

そうです。Windows OS以外の環境でもexFATのフォーマットはできてしまいます。

でも、そのフォーマットしたディスクが
Microsoftが決めた"正しいexFAT"かどうか」は誰にもわかりません

「正しい」exFATのフォーマット仕様を知っているのはMicrosoftだけです。

AppleもバッファローもLinuxもexFATのドキュメントを読んだり、exFATを勝手にハックして無理矢理読み書きできるようにしているだけなのです。

従って、exFATに関するトラブルは頻繁におきてしまいます。

「MacでフォーマットしたけどWindows(Linux)に繋ぐとデータが見えない」

「動画を開くと何故かガクガクして再生できない」

「RapidCopyでベリファイコピーすると何故かベリファイエラーになる」

「Windowsでフォーマットができたりできなかったりする」

「なんか極端に速度が遅い、速度が不安定」

これ全部、私の実体験です。本当です。

OSをまたいだファイルコピーはどうすれば良い?

RapidCopyでも原因不明のトラブルが起きるのは大概exFATです。
この話をすると大概の人はわかってくれるんですが、次に出てくる話題。

exFATがダメなのはわかった、じゃあOSをまたいだファイルコピー
NTFS <--> HFS+
はどうしたらいいの?不便なんだけど。

答えは簡単です。面倒でも
「ネットワーク越し(SMB,NFS)で行って下さい」

コピー速度が遅い?今すぐ10Gネットワーク環境を導入しましょう!
これだけ10G機器が安価になった時代に導入をためらう必要はありません。映像制作環境では必須です。不安定なexFATを使ってデータ納品で事故るより100万倍マシです。

渡されたストレージがもしexFATだったら、、

とにかく慎重に行動しましょう。そこからマスターデータを作成することはおすすめしません。
FAT系フォーマットは経験的にすでにデータが壊れかけていることが多いです。

実際の症例としては

"QuickTimeに謎のノイズが入っている"
"データが書き込めたり書き込めなかったりする"
"RapidCopyのベリファイコピーが失敗したり、成功したりする"
"マウントするたびに「破損しています。修復しますか?」が表示される"


地上波・BS各局の搬入マスターデータは「Windows NTFSフォーマット」で納品することになっているのは明確な理由があるのです。

FAT系フォーマット全般に言えることですがファイルシステムの根本的な部分で破損に弱く脆弱です。

フォーマットは各OSのネイティブのファイルシステムに合わせましょう
・WindowsはNTFSフォーマット
・macOSはHFS+フォーマット

実績のある「枯れたファイルシステム」は安心して使用できます。
(APFSは実績作り中で、まだまだ時間かかるでしょうね。。ReFSもなんですけど、。)

リスクが高いexFATは使わないのが正解です。
特にクリティカルなマスターデータのやり取りに使うのはやめましょう。

「exFATダメ、ゼッタイ。」


補足:2019年10月にMicrosoftはexFATの技術仕様を公開しました

今後数年すればLinuxやMacOSでは状況が変わる可能性がありますが、

従来の「なんちゃってexFAT」と「本物のexFAT」を判別する手段がいまのところありません。当面期待しない方がいいでしょう。

最後にマスターデータを作成する全ての方へ

「exFATは絶対使わないでください、事故ります」


RapidCopy開発で散々exFATに苦汁を嘗めさせられた

サワツ






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