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[Premiere TIPS] EDL の不具合と対処法について

本記事はPremiere Pro CC 2015.2 2016年3月当時の検証です


Premiere Pro から書き出される EDL には、以下の2つの不具合がありますのでご注意ください。

1. クリップの速度が 100% より大きい値は NG

例えば、クリップの速度を 200%ジャストに変更し、EDL を書き出すと、EDL には 199.66% が書き込まれてしまいます。
素材のフレームレートが 23.98fps、29.97fps どちらもこの不具合が起きます。
ノーマル(100%)、スロー(50%,70%など)の速度は問題ありません。

対処方法
Premiere から XML を書き出し、Davinci Resolve にて、その XML を読み込み、Davinci Resolveから EDL を書き出す。


2. 素材クリップの DF, NDF 混在は NG

素材クリップが DF, NDF どちらなのか EDL に書き込まれないため、正常な EDL が書き出されません。

対処方法
Premiere から XML を書き出し、FinalCutPro7 にて、その XML を読み込み、FinalCutPro7 から EDL を書き出す。

現状、この2つの不具合が同時に発生するシーケンスの場合、簡単な対処方法がありません。Premiere から XML を書き出し、その XML にて作業を進めるしかなさそうです。これらの不具合が修正されるまで待つしかなさそうです。

EDL(Edit Decision List)とは:
オフライン編集の結果を他の編集システムへ移行する際に使用するテキストファイル(.edl)です。ビデオ/オーディオの使いどころのタイムコードや、ディゾルブ、クリップの速度(←変更時のみ)などが記述されています。ビデオの拡大縮小、位置などの情報は含まれないため、オンライン編集では再現する必要があります。
※1 他の編集システムとは、Autodesk Flame、Pablo、DaVinci Resolve など
※2 Premiere Pro から書き出せる EDL 形式は CMX3600 のみ

written by 栃澤孝至(お手伝いさせて頂いた作品リスト