[RapidCopy TIPS] shotlistとのチェックサム連携機能
RapidCopy TIPSの第五回です。
今回はRapidCopyとshotlistの連携機能について解説します。
shotlistにはDITなどマスター素材を取り扱う人向けに、ハッシュ値を出力する機能があります。
このとき、ハッシュ値出力のためにはファイルを全て読み込む必要があり、数百GBのQTなどの大きいファイルの場合、非常に多くの計算時間がかかります。(通常数時間)
RapidCopyの連携機能を使用すると、この際の計算処理を行わず、RapidCopy側で計算したチェックサムを流用することができ、shotlistでのハッシュ値計算時間を短縮することができます。
RapidCopyの設定
RapidCopy側ではメニューの「一般設定」を開き「ベリファイ方式」を確認します。
shotlistの「ハッシュアルゴリズム 」と同一の内容が選ばれているか確認してください。
RapidCopyではVer1.3.1までは「MD5」が1.3.1からは「xxhash」がデフォルトになっています。
コピー前に「EA」と「ベリファイ」にチェックが入っていることを確認します。
あとはいつも通り、コピーをかけてください。
RapidCopy1.3.1以降では、EAとベリファイを有効にした場合、
コピー先データのEAにハッシュ値を含む独自のメタデータを付与します。
このメタデータはターミナルのxattr -lコマンドで存在を確認できます。
図中の赤線部分がハッシュ値です。
shotlistのチェックサム算出機能の設定
デフォルトではハッシュ値の出力自体が無効になっているため、まず有効にする必要があります。
shotlistのメニューからPreferencesを開いて設定画面を出します。
「選択対象外」中の「checksum」を選んでから「取得対象に加える」を押して「選択中」のリストに加えます。
Miscタブを選んで、ハッシュアルゴリズムを確認しておきます。
デフォルトはxxhashで、RapidCopy1.3.1のデフォルトと同一になっています。
shotlist側の設定は以上です。
あとは通常通り、shotlist側でインポートをかけてみてください。
通常数時間はかかるチェックサム計算が一瞬で終わるはずです。
RapidCopyとshotlistを両方使っている人は試してみてください。
written by sawatsu