マガジンのカバー画像

L'espace Visionのつぶやき

99
レスパスビジョンからのお知らせ、コラムなど不定期に投稿予定です。
運営しているクリエイター

2021年11月の記事一覧

「ほったらかし」でOKなタイムコード同期 【後編】

前編ではjam syncではTCがズレていってしまう事例などをご紹介しました。 後編では私が過去数年の撮影で、ずっと安定し、高精度な、実績のある ◯ シンプル ◯ ほったらかし のタイムコード同期手段を紹介します。 まず、必要なのは、下記の要件を満たすUltraSync Oneといったタイムコード デバイスが必要です。 ・ワイヤレス同期 ・超小型軽量 ・長寿命 内臓バッテリー UltraSync Oneは、カメラと録音部で最低2つ必要です。 Bカメもあるなら、3つ

「ほったらかしでOK」なタイムコード同期 【前編】

タイムコードとは? 動画と音声の収録時に、素材に記録される時間のアドレスです。 ポスプロでは大まかに オフライン → カラーグレーディング → オンライン → MA この4段階で橋渡しされて、完パケになります。 1段階目の、オフラインから渡される編集データ(EDL,AAF)には、使い所のタイムコードが記述されています。 編集データを受け取るグレーディング・オンライン・MAは、編集データのタイムコードからオフラインの使い所を判断し、一致させて、大元の素材と紐付けていきま

【2021年 exFATを改めて検証】その4「それでもexFATをオススメしない理由」

こんにちは。RapidCopyプログラマのサワツです。 今までの再検証記事で、exFATはだいぶマシになってきたことをお知らせしました。 しかし、それでも私は「exFATをオススメしません」 何故そこまで頑なにexFATを薦めないのか?をまとめます。 1. アプリケーション側のテストが放置されがち exFATは「OSのデータが置かれるファイルシステムではなく、テスト不十分になりがちです」 結果として、各社のアプリケーション上で 「exFATで読み書きしたデータだ

【2021年 exFATを改めて検証】 その3「Macのファイルシステムチェック挙動はややこしい」

こんにちは。RapidCopyプログラマのサワツです。 前回の記事でexFATの速攻破損はとりあえず無くなってそうということがわかりました。 OSごとのファイルシステムチェック(fsck)挙動についてexFATとは厳密には関係ない話ですが、いざという時に慌てやすいので解説しておきます。 弊社ではMacに外付けディスクを読み込むときのよくある相談として があります。 すぐにアイコンがでてこない原因は 「ディスクを外す際に不適切なアンマウントを行なった*1」せいです。

【2021年 exFATを改めて検証】 その2「exFATのファイルシステム破損実験」

こんにちは。RapidCopyプログラマのサワツです。 前回の記事では、2021年時点での各OSごとのマウントの互換性について検証を行いました。 今回は前回検証したOSごとの互換性問題以外の話題である 上記の2点について、簡易的ではありますが、あらためて検証しました。 上記の環境で、書き込み中の電源断を約50回ほど繰り返しましたが、 「まったくマウントしなくなるような問題(GPTヘッダの消失による破損)は一度も発生しませんでした(*1)」 *1:正常なアンマウント

【InterBEE2021】 Baselight BLG x flame連携セミナー開催

11月17日~19日で幕張メッセにて開催されるInterBEE2021でレスパスビジョンがVGI様ブースでワークフローデモセッションを行います。 セッションではBaselight BLGワークフローとAutodesk flameの実際の連携をデモンストレーションいたします。 CMなどでカラーグレーディングとflameオンライン作業との反復が多い複雑なプロジェクトで「BLGワークフロー」は最適です。 第57回 InterBEE2021 幕張メッセ ブース:ホール6 / N

SmallHDモニターのキャリブレーションLUT配布!

撮影現場モニターにSmallHDをチョイスするチームが増えています。 撮影向けの機能が多彩ですが、何よりも 高輝度でとにかく見やすいところが最も評価されています。 屋外ロケでは、従来はモニターフードで完全に遮光しないと照り返しで何も見えず、不満を感じてた監督さん方々が、『このモニターは見やすいね』と感激されます。 レスパスビジョン撮影グループでも、SmallHD 1703P3X・703Bolt・Cine7を複数台、所有、活用しています。 ただし、 従来モニターと比較する