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WavChecker 社内向けリリースと展望

こんにちは、レスパスビジョンのサワツです。
昨年から開発を続けていたWavCheckerですが、社内向けにリリースしたのでお知らせします。



なにができるツールなの?

  • 指定のQuickTime、MXFに付いているwavと、指定のwavデータが   「完全に一致しているか」をチェックします

  • wav同士の比較ができます

  • QT同士,MXF同士での比較もできます

 
違いがある場合、TCベースでどこからどこが違うか、            フレーム単位で正確に表示します
音の位相反転チェックではなく完全なバイナリレベルチェックです。
 (バグ以外は)誤判定が原理上ありえません

デコード処理を一切行わないため、長尺でも数分でチェック可能です

どういう時に使える?
 ・お客さんからwavが送られてきたが、過去データとの差異がわからない
 ・各種納品前チェック、インサート処理後のチェック
 ・そのほか、なんか良い使い方を思いついたらサワツに教えてください笑

対応フォーマットは?
 ・QT(インタリーブwav、マルチモノやモノとの比較も可能)
 ・MXF(同上)
 ・wav(リニアPCM 16bit/24bit/32bit,48khz,96khzまで)
 ・AACやMP3などの圧縮音源には非対応です


使用方法とチェック正常の場合の表示例:


WavChecker 使い方&画面の見方

エラーの場合の表示例:

WavCheckerエラー検出画面


各チェックモードの説明:

  • インタリーブ<ー>インタリーブモード

  基本となるモード。
  QT、MXF、wavのインタリーブデータ同士を比較する
  
モノ<ー>モノ比較もこのモードでチェック可能

  • インタリーブ5.1ch<ー>モノx6モード

  5.1chインタリーブと各アサインごとのモノラル x6を比較する

  • インタリーブ2ch<ー>モノx2モード

  2chインタリーブと2chの各アサイン(L,R)のモノラル x2を比較する

  • マルチモノ<ー>モノ x 2-8ch Mode(MXF_OA Mode)

 某局向けのMXFアサイン形式をチェックするのに使う
 ソース側はマルチモノラルでL,R,FL,FR,RL,RR,FC,LFEのMXFを指定
 オリジナル側はモノラル2(L,R)、または8(L,R,FL,FR,RL,RR,FC,LFE)を指定

  •  マルチモノ<ー>インタリーブモード

  マルチモノラルのデータとインタリーブデータを比較する


注意点:


 ・29.97fpsのQT,MXFについてくるwavに関しては、TC表示をProTools以外で表示する場合に前後1フレ程度のずれを表示する可能性があります。
  (Protoolsのサンプル配置アルゴリズム依存)
 ・特定の編集ソフト(某D,某E)については
  アタマとケツがエラーと表示されますが、これは仕様です。
(編集ソフト側でwavの加工処理を独自に行うため)


今後の展望:

現在は社内向けリリース直後であり、しばらくバグ出しを続け、安定したらオープンソースにする予定です。
商用化の予定は以下の理由でいまのところありません。

・編集機が出すwavはローカル仕様がありすぎて対応しきれない
・29.97fps,23.98fpsのサンプル配置にローカル仕様があり以下略
・wav自体が闇鍋すぎるので以下略

開発協力レベルでテストしてみたいなど、ご興味ある方は
software@lespace.co.jpまでご連絡ください。



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